部屋象の記憶

忘れたくねえよ

Farcry5感想

結構前にプレイした感想です。

アーケードはやっていないけどだいたいクリアしたので。主にプレイ済みのFarcry4との比較。

全体的にはよいところも悪いところもいつものファークライ、いつものUBI。ファークライシリーズが好きな自分的には楽しかった。

 ゲーム紹介

UBIモントリオールFarcryシリーズ最新作。今回は保安官となりアメリモンタナ州ホープ・カウンティ」を乗っ取る終末思想のカルト教団「エデンズ・ゲート」から地域を取り戻す戦いをすることに。

前作と比較したゲームシステム

主人公が男女選択可、キャラメイク可能(=セリフ無し)

  • キャラメイクとはいっても自由度はそんなにない(しかもあまり美形ではないリアリティのある顔)。
  • 服装カスタマイズ要素もあるんだけど無駄にリアリティがあって、まじでアメリカのクソダサおじさん、おばさんが着てそうなクッタクタの服ばっかなのでゲーム内通貨(今作は常に金欠なので結構貴重)ですら消費して買いたいという気が起きない。
  • そもそもFPSなのでCOOPやらなければ指名手配ポスターぐらいでしか自分の格好反映される機会ないですし…

 主人公がカスタマイズ可能になった代償として一番大きいのがよくある無言無個性主人公になってしまったということ。エイジェイくんやジェイソンくんのように考えていることわからなくてストーリー的に微妙。

タワーシステムの廃止

 チュートリアルで電波塔に登らされたとき、「またFarcryに限らずUBIゲー特有の高いところに登ってシンクロ的なサムシングをすると地域マップが明らかになる例のシステムのやつなんだろうなあ」と思っていたら、「今ホープカウンティ中の電波塔に登らされるんじゃないかと思っているだろうけどそんなことさせないから安心せい」と言われて思わず笑った。実際タワーミッションはそれが最後で、あとは地図を手に入れてマップを開放する方式。お宝ミッションや敵基地、ミッションキャラクターは町の人々と会話することで場所がわかる。

 タワーシステムより変化があっていいんだけど、探索が甘かったのか結構ロケーションの取りこぼしがあったりしてサブミッション攻略で迷子になり困った。地区ボス倒せば最悪マップ買える方式にしてくれるとありがたかった。

動物の皮によるクラフト要素の廃止

 弾薬バッグなんかを作るために熊の皮が必要なので熊を探して狩りをする、みたいなクソめんど作業をしなくても良くなり、強化は後述のPEAKシステムに統一。

PEAKシステム

 能力はタトゥーが入るとかそういうストーリー的な位置づけはあまりなく、敵倒すとか狩る釣るとかチャレンジを達成する、または雑誌入手で手に入るPEAKポイントによる強化。なんで一応狩りもしたほうがいいですよと。3,4に比べると若干(ストーリーとリンクした設定がなく)味気ないと思った。

コンパニオン

ストーリーミッション以外、仲間を1~2人連れて戦える。めっちゃ助かる。うっかり死んでも蘇生してくれたりするのでありがたい。犬かわいい。人間キャラは主人公が助手席に座れば代わりに運転もしてくれる(日本人なので運転するつもりで右側の席によく座ってしまい運転してもらっていた)。チーズバーガーかわいい。スペシャリストというユニークキャラ同士だけでなく一般傭兵キャラとも掛け合いがあったので会話パターンは結構多いのでは。ジェスかわいい。

釣り

魚釣っても換金できるだけなんだけど、ボタンをタイミングに合わせて押すだけみたいなやつじゃなく結構本格的でどこに力入れてんだと思った。

グラフィックとか

しゅごい。4の舞台キラットは結構どこも似たような建物だったりしたけど、建物のバリエーションは多い。川に浮かんでいると流れに流されていったり、牛が交尾しだしたり結構こまいところが面白い。メアリーメイはムービー詐欺ではないか?

多分イースターエッグだけど、Firewatchの監視塔があった。

攻略順序の自由度

チュートリアル島をクリアしたあとは3つの地域どこから始めてもいいし、並行して攻略してもいい。それぞれの地域に仲間の保安官やNPCコミュニティ拠点がある。(そういえば今作、家ないな。別になくていいけど)攻略順序によってボス倒したあとのファーザーの独白が微妙に違うぽい。

強制ストーリーイベント

好きじゃない。地区の進行度ポイントが一定数に達すると、どこにいようが別のクエスト中だろうがなんだろうがお構いなしにボスに捕獲され強制連行される。そして強制的にストーリーミッションが始まる。というのが各地域2~3回あり、ジェイコブとフェイスの地区に至っては最後のボス戦も強制で始まってしまう。特にボス戦強制は、地区のボスを倒すと地区の野良敵が激減してしまう仕様、基地リプレイが各基地ごとに個別でできない仕様と合わせて「サブミッションとか全部こなしてボス倒して実績解除用のプレイするかー」みたいなプレイスタイルが阻害された。

フレーバーテキスト

キャラクターやロケーションの紹介する図鑑みたいなやつなくなった。あと、換金用アイテムがパガン・ミンのペンだったり「ゴム風船」だったり無駄に個性のあるアイテムだった仕様がなくなり、直接お金が手に入る様になった。結構好きだったので寂しい。

ストーリー

ジョン編

CV杉田智和なんだけどいい感じに上品な狂人で結構好きな杉田。YES、入信したい。

多分ボス戦が一番面白い。

この地区は牛とか出産ドライバーとか宇宙人とか結構ふざけたサブミッションが多くて楽しかった。

フェイス編

彼女の前にも何人か薬漬けにされたフェイスはいた…的なことがメモからわかるんだけど、勘が鈍いのでここで初めてファーザーのいう兄弟姉妹っていうのがリアル血を分けた家族ではなく宗教的つながりのことをさしているんだと気づいた。

Farcryシリーズにありがちなおクスリ幻覚の担当で、多分ボス戦とかもほぼ主人公の幻覚なんだろうな。仲間の保安官が首くくる寸前になっているところとかは結構良かった。

ジェイコブ編

オンリーユー時間制限ダンジョンを何度もやらされて、こういうの苦手なのになんで何度もやらされるんだよとキレそうになっていたら、最後に評価が一変。私は完全に流れでイーライ殺してしまったのだが、あれは殺しちゃうでしょ。切羽詰まった中で同じことを何度もやらせて慣れさせるっていうのがまんまと術中にハマってしまった感じがしてめちゃくちゃ興奮した。めっちゃ良かった。プラット保安官が全然日常に戻れていないのも納得。

洗脳されていた屋敷に近づくとオンリーユー流れて近づけないんですが、あそこは何かあるんですかね?

ファーザー編&ED

ボス戦、3人の保安官含めた仲間全員が出てくるというのはありきたりだけど楽しい展開。しかも、いままでさんざん助けられ&助けてきた蘇生システムが活かせてよい。ワチャワチャして楽しかった。

エンディングは今までのプレイが全否定される後味悪いエンディングなのですが、ファークライだからまあカルト倒してみんなハッピー♪みたいにならない、銃で殺して攻略するしかないゲームなのに「銃で殺して全部解決できると思うな」みたいなことを言い出すゲーム自体を斜めに見たような展開があることはわかりきっていたことで。嫌いな人は嫌いだと思うけど私は結構好きです。

今作は主人公サイドが結構いい人で(過去作品比)サブミッションで陰謀論者や電波がいたり、ハーク一家(クレイジー)がいたり、お宝ポイントがプレッパーのバンカーだったりはするので、街の人は結構おかしいけど、一緒に戦うコンパニオンキャラやコミュニティのNPC、保安官はいい人が多い。いい人が頭のおかしいカルト集団を倒すという大正義な構図がファークライにしては狂気度が足りないなあと思っていた。そこで今まで散々狂信者の戯言と聞き流してきた説教や予言が本物だったという展開は意表を突かれたし、さんざん暴れまくった主人公も家族として許容するファーザーはなかなかいい敵キャラだと思った。

多分ストーリーは人民寺院事件とか、アメリ銃社会とか、キリスト教福音派?)とかにもっと詳しければもっと深読みできるんだろうけど、知識不足なので考察勢はやくきてくれー。